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瀧沢石器時代遺跡の保存活用が計画されています
渋川市は、赤城町滝沢、見立にある、瀧沢石器時代遺跡の保存と活用に向けて、2021年度に実施設計、順調に進めば2022年度に工事着手する考えを示しました。
現在、基本設計および地形復元のための発掘調査を進めています。
 
瀧沢石器時代遺跡は、縄文早期~晩期、古墳、平安時代の複合集落遺跡で、昭和2年に、国の史跡に指定されています。
現在までに縄文時代前期から晩期の住居跡15軒、後晩期の大規模な配石遺構(環状列石)、中後期の集石遺構、盛土遺構、土坑、平安時代の住居跡7軒などが確認されています。
直径30m以上の大規模な環状列石であることが確認されており、この環状列石の西端部では大石棒をともなう祭祀の様子をうかがえる場所が見つかっています。
出土品は、渋川市赤城歴史資料館に収蔵、展示されています。
 
史跡指定範囲は、約4.33㌶あり、大地部分(Ⅰ地区)と低地部分(Ⅱ地区)に大きく区分して整備を計画しています。
Ⅰ地区を1期整備として、実施設計1年、工事期間3年間、おおむね4年間での整備完了を想定しています。
Ⅱ地区については、発掘調査がほとんど行われていないため、調査を行いながら憩いの場と位置付ける、湧玉の広場や、湿生植物を植栽した縄文の水辺といった整備を検討しています。
Ⅰ地区の整備完了後に、基本設計や発掘調査へ本格的に着手する見込みです。
 
遺跡の南側に隣接して維持管理や、体験・活用の場となるガイダンス施設と駐車場、体験広場、有用植物園などを配置する予定です。
 
ガイダンス施設は、240~320㎡程度、内部は休憩所を兼ねたホールが延べ床面積30㎡、展示室40~50㎡、体験学習室(多目的室)100~150㎡程度、体験学習準備室20㎡、トイレ(多目的含む)30~40㎡、管理室10㎡、、倉庫10~20㎡を想定し、延べ床面積は、おおよそとなります。
建物は縄文時代遺跡の景観に調和した、自然に溶け込むような外観を考えています。
 
体験広場は、火を使用した体験など多目的な利用を想定しています。
植物園は、栽培体験、収穫物の利用などに活用する予定です。
 
広場内の配石遺構の広場は、配石表現や縦穴式住居跡などの遺構を表現します。
南東側の微高地に展望広場を整備して、ベンチやウッドデッキなどの設置を見込んでいます。
駐車場は、乗用車30台、車いす用3台、大型バス2台程度を収容する計画です。
 
(画像元:渋川市)

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